どう生活するか

年始はその年の目標を考えてしまいがちである。去年もいくつか目標を立て、3月くらいまでは何となく目標を心に留めながら生活していたが徐々に忘れていき、年末には目標を立てたことすら完全に忘れていた。年始の休みにiphoneのメモを整理していた時に、去年の目標がみつかり、そういえばこんな目標を立てていたなと思い出した。

具体的な目標までは決めなくとも、どのように生活していくかを整理しようと思い、昨年に旅行先の大阪の本屋で購入した本を再読した。

 

◾️「会社員の哲学(増強版)」柿内正午

著者のことは知らず、おそらく自主出版の本だが、目次等を見た時に仕事に対する考え方が自分と近いものがあり購入した。著者は自分の主張をただの根拠なき主張にしないために、小難しい文章も多いが、要約すると「仕事はあくまでも生活の手段とし、仕事外の時間で自分のやりたいことをやるべき」といった内容だ。

私には激務の部署で体を壊し休んだ経験がある。一人で多くの仕事を抱え込み、周りの同僚や上司も同じ状況であったため頼ることもできず、結局急遽職場から離脱することになった。休んだ当初は自分の担当していた仕事のことを心配していたが、結局病休中の私に問い合わせがくることもなく、代わりの誰かが仕事を片付けていった。

その後、激務部署を離れ職場復帰を果たしたが、その直後はどのようなスタンスで仕事をしていくのか考えることが多かった。上昇志向があったわけではないが既に出世ルートから外れてしまったし、立場などは考えず一生懸命やるほど仕事に意味は見出せなかった。結果、仕事は仕事だと割り切り自分のやりたいことをやろうという考えに至った。

ただ、この考えが揺らぐこともある。自分の生活の大半の時間を使っている仕事を仕事だと割り切ることに虚しさを覚えることもあるし、好きなことを仕事にしている人と話すと羨ましく思うこともある。

このように軸はブレブレだが、基本的には私も著者と同意見だ。職場から自分がいなくなっても、良くも悪くも仕事は回る。それが会社だ。それだったら、自分の個を認めてくれる人たちや自分のやりたいことのために時間を費やしたい。社会には何の意味はないかもしれないが、楽器を演奏したり、音楽を聴いたり、本を読んだり、好きな人と一緒に過ごす時間を大事にしたい。

そんなこんなでこのブログもなるべく続けるようにしたい。そして、とりあえず今年は与えられた有給を消化できるようにしたい・